【AIに丸投げはNG】学会発表準備を効率化するAIの正しい使い方
スライドに入れたい画像が見つからず、Google画像の海を彷徨ってたら1時間経ってた…。

言いたいことはたくさんあるのに、構成がまとまらず、パワポを開いたまま手が止まってします…。

素材探しに1時間…その作業、まだ続けますか?
この記事に辿り着いたあなたはもうそんな悩みからは卒業です!

学会発表やカンファレンスの準備、本当にお疲れ様です。
忙しい診療の合間にスライドを作るのは、想像以上に大変ですよね。
僕自身、現役医師として数多くの発表を経験し、地方会ではベストプレゼンテーション賞を受賞することもできましたが、研修医時代は同じように「素材」と「構成」で何度も時間を溶かしてきました。
最近では、「AIでスライド自動作成!」というツールも増えてきています。
しかし、僕は立場から、AIにスライドを丸ごと作らせるのはおすすめしていません。
なぜなら、AIは「それっぽい」スライドは作れても、医療現場の空気感や研究の微妙なニュアンスまでは再現できないからです。
結局、あとから修正に追われ」、本末転倒になることがほとんどです。
結論から言います。
AIは「作成者」ではなく、「素材と構成を用意する優秀な助手」として使うのが正解です。
本記事では、スライドのクオリティを落とさず、準備時間を半分以下にするための「AI×時短ツール」活用法を実体験ベースで解説します。
なぜ「AIによるスライド自動生成」は非効率なのか?
結論:AIが作ったスライドは「修正が大変」で、結果的に時間を奪われます。
AIが自動作成したスライドは、一見綺麗です。
しかし、いざ自分の発表用に直そうとすると、
- 図形が複雑にグループ化されていて編集できない
- 文字サイズや余白が微妙にズレる
- 強調したいポイントがズレている
といった問題が頻発します。
何より、僕たち医師がスライドに込めたいのは、「この症例で何を一番伝えたいのか」というストーリーや熱量です。
スライド作成を加速させる「3つの時短アプローチ」
ここからは、僕が実際に使っている「今日から真似できる時短テクニック」を紹介します。
「素材探し」をやめて、AIに描いてもらう
よくある悩みとして、
- フリー素材がイメージと合わない
- 医療系のイラストが見つからない
- 著作権が気になって使えない
そんな時は画像生成AIを使いましょう。
僕の最近のイチオシは、GeminiのNano Banana Proです。

診察室で、深刻な表情の高齢男性に説明する日本人医師。
シンプルで清潔感のある医療イラスト
と指示するだけで、ものの数十秒でそのまま使えるレベルのオリジナル画像を生成してくれます。
Nano Banana Proの良いところは、微調整をしたい時に、元の画像を残しつつ調整してくれることです。

男性医師を女性医師に変更して
微調整ができるというのはとても大切な要素です。
一発で思い描いていた画像が来るとは限りませんが、生成AIによくある画像のテイストすら変わってしまうという問題がNano Banana Proではほとんどありません。
自分で作成した画像なので、著作権を気にすることもありません。
「構成の壁」をテキストAIで突破する
よくある悩みとして、
- 情報が多すぎて整理できない
- 構成を考えるだけで疲れる
- 博士のスライドを前にフリーズする
こういう時こそ、テキストAIの出番です。
ChatGPTやGeminiに、箇条書きメモを投げて、このように指示してみましょう。
以下の情報を整理して、学会発表用スライドの構成案(目次と各スライドの要点)を作ってください。聴衆は研修医・専攻医・専門医です。
AIは情報を構造化するのが得意です。
出てきた構成案が完璧でなくても問題ありません。
思い付いたことをとりあえず、箇条書きにでも述べてみてください。

叩き台があるだけで、作業スピードは一気に上がります。
ゼロから考える苦しみから解放されましょう。
「配色の迷い」をツールで断つ
よくある悩みとして、
- 色がごちゃごちゃして見にくい
- 色のセンスに自信がない
- 強調色選びで迷う
配色はセンスではなく、ルールです。
僕は、Color HuntやCoolorsをよく使います。

Color Hunt

Color Huntは、「4色セット」から「これ好きだな」と思うものを1つ選び、その色だけを使うと決めてください。
Coolors

Coolorsは、色数を自由に選べるだけでなく、これは使いたいという色があれば、その色をロックし、その色に合った配色を提案してくれます。
学会スライド・ポスターでは、ベースカラー・テキストカラー・メインカラー・アクセントカラーの4色が基本です。
配色のコツについては、こちらの記事で解説しています。

悩む時間をゼロにし、誰が見ても「整っている」資料を作りましょう。
迷った時の「デザインの辞書」
AIやツールは便利ですが、最終的な「見やすさ」を判断するのは自分自身です。
ネットで断片的に調べるよりも、デザインの専門家から学びましょう。
僕が今でも勉強になっている書籍をこちらの記事で紹介しています。
それでも「作る時間がない」人へ
ツールの使い方はわかった。でも、そもそもそれを覚える時間すらない…。

発表まで時間がなく、もう限界かもしれない…。

そんな状況の方も、きっといらっしゃると思います。
発表内容に集中するために「デザインは任せる」という判断も立派な戦略です。
僕は、スキルマーケット「ココナラ」で、医療従事者限定の発表資料作成代行サービスを行なっています。
- 現役医師が作るので、専門的な文脈も理解できる
- AIではなく、手作業で丁寧に調整
- 最短3日で納品(要相談)
まとめ|AIは「優秀な助手」として使いこなそう
AIは、スライドを丸ごと任せるための魔法の杖ではありません。
しかし、
- 素材探し
- 構成の整理
- 配色の決定
といった「下準備」を任せる相手としては最強です。
AIを正しく使えば、スライド作成にかかる時間は確実に半分以下になります。
浮いた時間を、ぜひ医学的内容のブラッシュアップや休息に使ってください。


