こんにちは、ケンタローです。
先日、大学からPost-CC OSCEの結果通知が来て、無事合格することができました。

本番めっちゃ緊張したし、最後まできちんと終えることができなかったものもあって少し不安でした。
以前Post-CC OSCEは、Advanced OSCEと言われておりましたが、2019年度のトライアル試験を経て、2020年度からPost-CC OSCEとして統一されました。
今年から正式導入なのに、新型コロナウイルス感染症の影響で全く同じように実施というわけにはいきませんでしたが、対策自体に変わりはないかなと思います。
本記事では、参考になるかはわかりませんが実際に僕がPost-CC OSCEに向けてやったことを紹介していけたらと思います。
今年度は特に、大学ごとに問題数や合格基準が大学ごとに異なるかもしれません。鵜呑みにしすぎず、あくまで参考程度にお願いします。
- Pre-CC OSCEとPost-CC OSCEの違い
- 試験本番までにやったこと(医療面接テンプレも紹介)
- Post-CC OSCE対策に使ったテキスト・参考書の紹介
本記事ではこのような流れで、書いていきたいと思います。
医療面接に使ったテンプレートも載せておくので是非参考にしていただけたら嬉しいです。

臨床実習前にもPre-CC OSCEがありましたよね。
Pre-CC OSCEは、臨床実習に向けての準備期間であり、基本的な診療手技を一通り練習し、試験本番で課題シートに書いてあることを試験官の前で行うという流れでした。
一方でPost-CC OSCEは、臨床実習を終え、実際に患者さんに対して医療面接や身体診察をした上で、初期臨床研修に望むだけの基本的な診察能力を持っているかを確認する試験です。
12分間で医療面接と身体診察、4分間で上級医への報告をします。16分間という限られた時間の中でこれら全てを終えなければなりません。
12分で医療面接と身体診察、4分で上級医への報告は固定です。これから話す時間配分の難しさは、主に12分間内の医療面接と身体診察の時間配分です。

結構練習したつもりですが、いざ本番になると緊張して時間配分が予定通りにはいきませんでした。
当初は、「8分間で医療面接、4分間で身体診察」を計画していました。しかし、いざ本番になると医療面接に時間を使いすぎてしまいました。
Pre-CC OSCEで練習したことは当然できるものとして、限られた時間の中で必要な身体診察を医療面接中に取捨選択し実施するのがPost-CC OSCEの一番のポイントかなと思います。

実際にやってみて思ったのは、医療面接は時間がかかってしまっても、焦らず最後までやり切ったほうがいいと思います。
最初の「自己紹介、患者の確認、医療面接の同意」、最後の「まとめ」を忘れずに!

実際に僕が試験本番までにやったことを紹介します。
先程、Post-CC OSCEは合計16分間の試験で、医療面接と身体診察を12分、上級医への報告を4分という話をしました。
医療面接と身体診察の時間配分が大切です。

医療面接は時間がかかると思って練習したほうがいいと思います。それを前提として、なるべく医療面接をスムーズに終えて身体診察をできるように意識して練習してみてください。
医療面接はテンプレートを予め作っておいて、その通りに進めました。
本番は緊張して、聞く内容をすっ飛ばしてしまうかもしれないのでテンプレ化して、体に染み込ませるといいかと思います。
僕が作ったテンプレートですが、ぜひ使ってみてください。
ついついやってしまう人がいるようですが、足を組んで医療面接や聴診器を首にかけるなどはアウトなので気をつけてくださいね。
癖になってしまっては、本番にやってしまったかどうかがわからなくなる可能性もあるので、練習の時から癖づかないようにしましょう。
身体診察の練習は、一通りPre-CC OSCEのときにやったことを思い出したらひたすら友達と実践練習あるのみです。

「この疾患を疑ったら身体診察はこれとこれ」というのを友人相談し的を絞った上で、1日10症例くらい自分たちで作って練習していました。
後で載せますが、機構が出しているPost-CC OSCEの出題範囲に従って、「この疾患を疑ったらこの身体診察をやろう」というのを予め準備しておきました。
身体診察で主にやることは、医療面接の結果、疑われる疾患をより確実な診断に導くための絞り込みと、他の疾患を除外することです。
最後に試験官に報告する際に、「この診察をした結果、こういった結果が得られたので〇〇を疑います。/〇〇や〇〇は考えにくいと思います。」と言っている自分を想像しながら、必要な診察手技を選択しましょう。
身体診察をする上で、診察順序が大切な場合もあります。
例を挙げると腹部診察です。腹部の診察は、視診→聴診→打診→触診です。
腹部聴診して、血管雑音がないことを確認してから打診、触診しないと腹部大動脈瘤などがあった時に禁忌になりかねないので要注意です。
※時間がない、必要ないと思っても視診や打診を飛ばさないようにしましょう。

Post-CC OSCEに向けて僕が使用していたテキスト・参考書と友人が使用していた参考書を紹介します。
まずは、Pre-CC OSCEの際にも使用した機構が出しているPDFとPost-CC OSCEに向けて出されているPDFです。


Post-CC OSCE以外にも国試の必修対策にも使えそうなので、これからもお世話になろうと思います。



この2つは僕はメインでは使っていませんでしたが、友人が使っていて良さそうだったので紹介します。
今回はPost-CC OSCEについて書いてみました。自身持って受験できるように練習したとはいえ本番は緊張して、予定通りいかず、結果が出るまでは不安でしたが、なんとか合格できました。
これをすれば受かるというわけではありませんが、参考になれば嬉しいです。
自信持って試験に臨んでも、やっぱり本番は緊張します。緊張してしまうことも踏まえて、練習は少し時間を短めに設定して練習するなどしてみてください。
先日ありがたいことにコメントをいただきました。
これから一つの記事にしていきたいと思っていますが、すぐには書き上げられないので近々本番を控えている人に向けて取り急ぎ、実際に僕がPost-CC OSCEの際に鑑別に使った医療面接と身体診察内容を載せておきます。
初めてコメント致します!
今年Post cc OSCE受験予定なのですが、情報がなく不安だったので、とても参考になりました!ありがとうございます
もしよろしければ、疑った疾患ごとの診察についても知りたいのですが、載せる予定などはありませんか…?
よろしくお願い致します♀️
コメントありがとうございます!
疑った疾患ごとの診察についてもこれから書いてみようと思います。
お力になれると嬉しいです!
お忙しい中、ご返信ありがとうございます。
楽しみにしております!
疑った疾患ごとの診察に関しての記事を作成している途中なのですが、すぐには書き上げられなさそうなので取り急ぎ、実際に対策していた資料と書き込み内容を共有しておきます。
記事一番下の「おまけ」のところからダウンロードしてみてください。
全てを網羅できているわけではないですし、実際に臨床の現場に出てみて足りないと感じる部分も多々ありますが少しでもお力になれたら嬉しいです。
お忙しい中、資料のアップロードありがとうございます!!
さっそく資料を元に勉強を始めることが出来ました。
本当に助かりました…!
凄い分かりやすいです!
医療面接用テンプレも助かります!
読んでくださってありがとうございます!
お力になれたのなら嬉しいです!^ ^
OSCE頑張ってくださいね!