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ポスター発表

学会ポスターの文字サイズは何pt?初めてでも失敗しない決め方を解説

ケンタロー

ポスター発表の文字サイズって、結局どれくらいが正解なんだろう?

悩む医療者
悩む医療者

こんな悩みを解決します。

  • 大きすぎると幼稚に見えそうで不安。
  • 小さすぎると読まれない気もする。
  • 先輩に聞いても「あまり意識していない」と言われ、余計に迷う。

その悩みは、とても普通です。

この記事では、「このサイズにしておけば大丈夫」と言える学会ポスターの文字サイズ基準を、具体的な数値で示します。

本記事の信頼性
  • 泌尿器科3年目(医師5年目)
  • 地方会ベストプレゼンテーション賞を受賞
  • 医局の公認デザイン担当として、学会関連資料の作成
  • ココナラでの資料作成サービスで総売上30万円以上

結論から言うと、

ポスターの文字サイズは感覚ではなく、基準で決めるべきです。

具体的な数字を紹介しながら解説していきます。

本記事は、センスがなくても誰もが最適な文字サイズで学会ポスターを作れるようになるための記事です。

文字サイズの前に「学会ポスター全体の作り方」を整理したい方は、こちらの記事で全体像を確認できます。

ケンタロー
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結論|学会ポスターの文字サイズはこの基準で決める

まずは、迷わないための結論です。

以下が、学会ポスターで読みやすさと学術的な印象を両立できる文字サイズの目安です。

  • タイトル:70〜90pt
  • 見出し:60〜70pt
  • 本文:32〜40pt
  • 注釈・参考文献:20〜30pt

この基準を守るだけで、「読みにくい」「素人っぽい」と感じられるリスクは大きく下がります。

学会や会場の規定がある場合には、事前に確認しておきましょう。

タイトル文字は70〜90ptが目安

ポスタータイトルは、一番遠くから読まれる文字です。

学会会場では、

  1. 通路を歩きながらポスターを眺め
  2. 「少し気になるものに近づく」

という行動が起こります。

このとき、タイトルが読めないポスターは、近づいてもらえる候補にすら入りません。

70〜90ptであれば、少し離れた位置からでも内容のテーマが伝わります。

見出し文字は60〜70ptでメリハリをつける

見出しの役割は、「このポスターで何が書いてあるか」を瞬時に伝えることです。

本文と同じサイズでは、情報の塊に見えてしまい、読む気が起きません。

60〜70ptに設定すると、視線の流れが自然に生まれ、「ここが重要そうだ」と直感的に伝わります。

本文文字は32〜40ptが基本ライン

本文は、立ち止まって読まれる文字です。

30pt以下にすると、近づかないと読めず、結果として読み飛ばされがちになります。

32〜40ptであれば、立った状態でも無理なく読め、内容に集中してもらえます。

注釈・参考文献は20〜30ptで十分

注釈や参考文献は、「必要な人が確認できればよい情報」です。

本文と同じサイズにすると、情報量が多く見え、全体がうるさくなります。

20〜30ptに抑えることで、本文との役割分担が明確になります。

表やグラフ内の文字サイズについて

表やグラフ内の文字は、理想は本文(32〜40pt)と同程度です。

ただし、スペースが限られる場合は、20〜30ptまで下げても問題ありません。

その際は、

  • 情報を詰め込みすぎない
  • 本当に必要な項目だけ残す

この2点を必ず意識してください。

なぜこの文字サイズが「読みやすい」のか

ここまで数値を示しましたが、「なぜこのサイズが良いのか」を理解しておくと、応用が利きます。

人はどの距離からポスターを読むのか

学会ポスターは、次の流れで読まれます。

  1. 少し離れた位置で全体を見る
  2. タイトルが読めて、興味を持つ
  3. 近づいて本文を読む

つまり、

距離ごとに役割の違う文字サイズが必要です。

すべて同じサイズにすると、この流れが成立しません。

文字サイズは「情報の優先順位」を伝える

文字の大きさは、そのまま重要度のサインになります。

  • 大きい:ここが一番伝えたい
  • 中くらい:話の骨組み
  • 小さい:補足情報

このメリハリがあるだけで、

内容の理解度は大きく変わります。

文字サイズを整えても、余白やレイアウトが次第で、読みやすさは大きく下がります。

余白の考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

レイアウトについてはこちらの記事でまとめています。

ケンタロー
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文字サイズはこう使い分ける|実践ルール

タイトル・見出し・本文は必ずサイズを分ける

「全部読みやすくしたい」と思って、すべてを同じサイズにするのはよくある失敗です。

役割ごとにサイズを分けることで、読む側の負担はむしろ減ります。

強調は「太字+サイズ」で行う

色だけに頼った強調は、学会ポスターではおすすめできません。

  • 色覚の個人差
  • 印刷環境の差

これらの影響を受けやすいためです。

太字と文字サイズの差を使う方が、安全で確実です。

強調は色に頼りすぎないことも重要です。

学会ポスターで安全な配色ルールはこちらの記事でまとめています。

ケンタロー
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よくある失敗例|文字サイズで損をするポスター

文字が小さすぎて、立ち止まってもらえない

PC画面で見ると問題なくても、実物では驚くほど読みにくくなります。

結果として、内容以前にスルーされてしまいます。

全部大きくして、逆に読みにくくなる

親切心で文字を大きくしすぎると、情報の整理ができていない印象になります。

大きさは「優しさ」ではなく、設計の問題です。

PC画面基準で作ってしまう

画面と印刷物は、まったく別物です。

必ず、

  • A4で試し刷りする
  • 実寸で壁に貼って離れて見る

この確認を行ってください。

文字サイズが整うと、ポスター発表はこう変わる

「読みやすいですね」と声をかけられる

内容に入る前に、「見た目」で安心してもらえるようになります。

質問が生まれ、会話が広がる

読めるポスターは、自然と会話のきっかけを生みます。

文字サイズは、コミュニケーションの入口です。

まとめ|文字サイズは感覚ではなく基準で決める

今回は、学会でのポスター発表における最適な文字サイズについてご紹介してきました。

ポスターの文字サイズは感覚ではなく、基準がわかれば誰でもできるようになります。

  • タイトル:70〜90pt
  • 見出し:60〜70pt
  • 本文:32〜40pt
  • 注釈・参考文献:20〜30pt

この基準を守れば、初めてのポスター発表でも大きな失敗はありません。

まずは、今作っているポスターの文字サイズを、この基準で見直してみてください。

自信を持って、当日を迎えましょう。

ABOUT ME
ケンタロー
ケンタロー
医局デザイン担当
泌尿器科専攻医。医局の公式デザイン担当として学会プログラム・ポスター・抄録集を多数制作。 自身の発表で地方会ベストプレゼンテーション賞を受賞。 ココナラで医療系スライド・ポスター制作サービスを提供し、累計30万円以上の実績あり。 医療とデザインの交わる世界がすきで、ブログでは「複雑な医療情報をわかりやすく伝えるコツ」を発信しています。
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