KISSの法則で変わる！シンプルで伝わるプレゼン術

悩む研修医

学会発表のスライド、いつも情報が多すぎて伝わりにくいって言われるんだよな…。

どうすれば簡潔にまとめられるんだろう…？

ケンタロー

KISSの法則を使えば、必要なポイントだけに絞ったわかりやすいプレゼンができるようになりますよ！

プレゼンテーションの準備中に、「一番伝えたいことがぼやけていないか？」と感じたことはありませんか？

学会発表では、5分から10分程度の短い発表時間で、限られた内容を明確に伝えるスキルが求められます。

今回は、「KISSの法則（Keep It Short and Simple）」を使った学会発表での効果的なプレゼン作成法を紹介します。

KISSの法則をマスターして、研究成果が伝わるプレゼンにしましょう！

KISSの法則とは

「KISSの法則」は「Keep It Short and Simple」の略で、「情報を短くシンプルに」伝えることを目指すプレゼンテーションの基本原則です。

特に学会発表のような専門性が高く、情報量が多くなりがちなプレゼンでは、聴衆にとって理解しやすいシンプルさが重要です。

要点をまとめておくことで、プレゼン準備段階から「伝えたい内容の優先順位」が明確になります。

KISSの法則の具体的な要素

1スライド＝1メッセージ

学会発表のスライドは、各スライドに1つの要点に絞ることで、情報過多による混乱を避けられます。

例えば、「背景」「目的」「方法」など、テーマごとに1スライドに要約するようにしましょう。

例：結論スライドには研究結果をまとめ、次のスライドに将来の展望を移すことで、スライド内の情報が簡潔になります。

短いフレーズとキーワードの使用

聴衆の理解を深めるため、長い説明文を避け、短いフレーズや専門用語のキーワードを使って視覚的に伝えましょう。

重要な部分は色や太字で強調すると、さらに注目を集められます。

視覚的要素の活用（グラフ・表、図、写真、イラストなど）

グラフ、図、写真などを活用すると、専門用語や難しい内容もスムーズに理解してもらえます。

特にデータの比較や研究結果の概要を示す際に視覚的要素を活用することで、数値をわかりやすく伝えられます。

例：実験結果の変化を棒グラフや折れ線グラフで表し、変動の要点に色を付けることで一目で注目ポイントが伝わります。

情報量の制限

スライドの情報量は「必要最小限」に制限し、伝えたい情報のみに絞りましょう。

1スライドにつき50文字以内にし、内容をわかりやすく構成することを目安にします。

KISSの法則の利点

KISSの法則に従うことで得られる利点は以下の通りです。

学会発表での応用例

学会発表にKISSの法則を取り入れると、限られた時間内での効果的な情報伝達が可能になります。

以下は、学会発表での具体的な活用例です。

まとめ｜KISSの法則で伝わる学会発表に

「KISSの法則」を活用すると、複雑な内容でもわかりやすく伝えられるプレゼンを実現できます。

「1スライド＝1メッセージ」「短いフレーズとキーワードの使用」「視覚的要素の活用」「情報量の制限」などのポイントを参考に、次の学会発表の準備を進めましょう！

KISSの法則を用いたプレゼンの改善ポイントを以下の表にまとめます。

KISSの法則を取り入れて、聴衆にとっても、発表者にとっても負担が少なく、記憶に残る学会発表を目指しましょう！

ケンタロー

医局デザイン担当

XContact

普段は泌尿器科専攻医として勤務。医局主催の研究会では、抄録集、ポスター、幕間スライド、QUOカードのデザインを担当。 研修医時代、発表した症例は特に珍しいものではなかったが、スライドデザインと発表技術が評価され、銀賞を受賞。 現在では、自分だけにとどまらず、ココナラなどの外部サービスを通じて、スライド作成のサポートも行っている。