デザインの基礎

初心者向け|学会発表に最適な配色のコツと方法

ケンタロー
悩む男性
悩む男性

学会発表の資料作りで、どんな配色が効果的なのか、毎回悩んでしまいます…。

ケンタロー
ケンタロー

配色はコツを掴めば簡単です!

この記事を読めば配色で悩む時間がなくなり、内容に時間を割けるようになりますよ!

こんな悩みをお持ちではないですか?

  • 毎回、資料の配色選びに時間がかかる
  • とりあえずデフォルトの色にしてるけどなんかイマイチ
  • ついつい色をたくさん使ってしまう

本記事を読めばこんなことができるようになります。

本記事を読めばできること
  • 配色のメカニズム・コツがわかる
  • 配色に対する苦手意識・悩みがなくなる
  • 内容に時間を割けるようになる
  • 洗練された資料を作れるようになる

配色にはコツがあるので、配色に悩んでいた方はぜひ参考にしてみてください!

本記事はこんな人におすすめ!
  • 学会発表の資料作りで配色に悩んでいる方
  • 色の違いで効果的にメッセージを伝えたい方
  • 学会で周りとは違うプロフェッショナルな印象を与えたい方

配色の重要性と与える印象

色の選び方1つで発表の印象が大きく変わることもあります。

配色には、情報を整理し、視線を導く効果があるからです。

例えば、重要な部分は目立つ色(アクセントカラー)で強調し、背景には落ち着いた色(ベースカラー)を使うとメリハリがつくため、情報が見やすくなります。

適切な色選び(配色)は、聴衆の理解を助ける効果があり、結果として発表者の信頼性を高めてくれます。

ケンタロー
ケンタロー

色使いが乱雑だったり、見ていて疲れる配色だと、聴衆は無意識に発表内容を信頼しにくくなってしまいます。

配色に気をつけて信頼度をUPさせましょう!

使用する色数は4色

発表資料を効果的に作るには、4色(ベースカラー・テキストカラー・メインカラー・アクセントカラー)の合計4つの色の役割を理解することが大切です。

  • ベースカラー:資料の背景となる色・文字や図の邪魔をしない色
  • テキストカラー:通常の文字などに使う色
  • メインカラー:資料全体の雰囲気を決める色
  • アクセントカラー:特に強調したい部分に使う色

ベースカラー:資料の背景となる色・文字や図の邪魔をしない色

背景色のおすすめは、白か薄いグレーです。

文字や図などの邪魔をしないため、残る3つの配色がしやすくなるからです。

一般的な資料が、白背景+黒系の文字で見やすい・読みやすいのが理由です。

伝えたいことを邪魔しない白か薄いグレーを選んで、見やすい・読みやすい資料にしましょう。

メモ

黒・暗い色を背景に白文字のスライドを見かけますが、かなり上級者向けです。

スマホやパソコンのダークモードみたいなイメージですね。

確かにくっきりと文字が見えて読みやすいのですが、メインカラー、アクセントカラー選びが難しくなるので注意が必要です。

テキストカラー:通常の文字などに使う色

背景色を白か薄いグレーにした場合、ベースカラーは濃いグレー(薄い黒)です。

なぜ真っ黒にしないかというと、真っ黒の文字では背景とのコントラストの強さからチカチカしてしまうからです。

言葉で示すよりも見た方がわかりやすいと思うので具体例を示します。

パワポのデフォルトも黒(真っ黒)だし、これが正解かと思いがちですが、ちょっと明度を上げた方が読みやすくなりますよ。

ケンタロー
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メインカラーとコントラストをつけられるのであれば、赤や青、緑などの濃い色でも選択肢に入ります。

かなり上級者向けなので、無難に濃いグレー(薄い黒)がおすすめです!

メインカラー:資料全体をまとめる色・印象付ける色

メインカラーは、資料全体をまとめる色で、資料を印象付ける色です。

スライドのタイトルや見出しなど、大事な部分に使うと、資料がまとまって見えます。

テーマに合った色を選ぶことが大切で、例えば医療関係の発表では青や緑などの落ち着いた色がよく使われます。

ケンタロー
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赤は情熱や愛情を示す反面、血っぽいとなることもあります。

印象を気にすることは本質ではないため、好きな色を選びましょう。

発表のイメージにあった色、好きな色で、あなたの資料を印象付けましょう。

アクセントカラー:強調したい部分に使う色

メインカラーが決まれば、アクセントカラーは自動的に決まります。

色相環で補色に位置する色を選べばいいからです。

色相環と補色

色相環:色相(色合い)を環状に配置した図で、色同士の関係性を視覚的に示すもの

補色:色相環で正反対に位置する色の組み合わせを指し、互いを引き立てる効果がある

アクセントカラーは、強調したい部分に使う色であり、人の目を引く役割があります。

メインカラーと組み合わせて、メリハリのある資料にして、強調したいポイントを聴衆に届けましょう。

配色の黄金比率

配色においても「黄金比」と言われるものがあります。

  • ベースカラー:75%
  • メインカラー:25%
  • アクセントカラー:5%

あくまで目安であり、正確である必要はありません。パっと見の印象で十分です。

色覚多様性への配慮も心がけよう

色の見え方が人それぞれ違うことはご存知ですか?

色覚多様性といって、色の見え方がそれぞれ違います。

色が見えにくい人もいるので、色だけに頼らない資料作りが必要です。

例えば、赤と緑は区別しにくい人が多いので、別の色や模様を使うと良いでしょう。

ケンタロー
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視力検査でやるアレです!

僕が資料作成・デザインのインプットで日々お世話になっているシリョサクTVのこちらの動画が非常に勉強になりますよ。

まずはグレーを使って、色の違いを使わずに違いを表現する

見やすい資料を作るには、色の濃さの差をはっきりさせたり、背景や線を使ったりするのが効果的です。

グラフや図では、色だけでなく背景も使うと、誰にでも分かりやすくなります。

色に頼らずともみんなが理解しやすい資料作りを意識しましょう。

簡単にできる配色のコツ

ここまでの内容を踏まえて、簡単にできる配色のコツをお伝えします。

配色のコツ
  • ベースカラー:白か薄いグレー
  • テキストカラー:濃いグレー(薄い黒)
  • メインカラー:伝えたい内容を意識した好きな色
  • アクセントカラー:メインカラーの補色

こう見ると簡単じゃないですか?

是非試してみてください!

まとめ|学会発表における配色の重要性と選び方

特に初心者の方が躓きやすいポイントとして、色の選び方や配色バランスが挙げられますが、今回お話しした内容を意識することで、より効果的な資料作りが可能になります。

ここまでの内容を簡単にまとめます。

項目説明
配色の重要性適切な配色は聴衆の理解を促進し、発表者の信頼性を向上させる
使用する色数は「背景色+3色」ベースカラー、テキストカラー、メインカラー、アクセントカラー
色覚多様性への配慮色に頼らずともみんなが理解しやすい資料作り
本記事のまとめ

今回の記事を読んだ後は、ぜひご自身の資料に今回の配色のポイントを取り入れてみてください。

ケンタロー
ケンタロー

すぐに発表の予定がなければ、過去のスライドを複製して試してみるのもいいですね。

慣れも必要ですが、意識することでより効果的な学会発表ができるようになるはずです。

発表者としての信頼を獲得し、伝わる発表を目指して、一歩踏み出してみましょう!

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ABOUT ME
ケンタロー
ケンタロー
医局デザイン担当
普段は泌尿器科専攻医として勤務。医局主催の研究会では、抄録集、ポスター、幕間スライド、QUOカードのデザインを担当。 研修医時代、発表した症例は特に珍しいものではなかったが、スライドデザインと発表技術が評価され、銀賞を受賞。 現在では、自分だけにとどまらず、ココナラなどの外部サービスを通じて、スライド作成のサポートも行っている。
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